Salesforceを導入したけれど、「システム管理者って具体的に何をするの?」と感じていませんか?本記事では、ユーザー管理から業務プロセスの整備、データの保全やトラブル対応まで、システム管理者の基本的な役割と求められるスキルについて、解説します。



🔐 システム管理者の役割とは
ネクタリス・オーヴァでも“はじめてSalesforceを任された人”の多くがこう言います。
「設定画面が多すぎて、どこから手をつければいいのかわからない……!」
でも大丈夫。あなたが見ているその画面のひとつひとつが、組織の未来と直結しています。
今回は、Salesforceシステム管理者の基本的な役割5つを、カフェチェーン“スタイルバックス”の事例に重ねてご紹介します。
🧑💻① ユーザー管理:現場スタッフと本部、それぞれの入口を整える
具体例:
スタイルバックスには、全国の店舗スタッフ、本部のマーケティング担当、エリアマネージャーがいます。
それぞれが見るべき情報・使える機能は異なります。
管理者の役割:
- 「○○店の店長さんは、今月の売上しか見られないようにしたい」
- 「エリアマネージャーは複数店舗の比較が見られるように」
→ 権限やロールを適切に設定し、情報のアクセスを安全かつ効率的に制御します。
🧹② データの整備と保全:コーヒー豆の在庫も、お客様の声も“情報”として守る
具体例:
・店舗ごとに在庫管理が必要
・お客様のアンケート情報がSalesforceに入ってくる
・でも、同じお客様が複数登録されていた!
管理者の役割:
- データローダーやインポートウィザードを使い、定期的な一括データ更新
- 重複データの統合・削除ルールを作成
- 必須項目・入力制限の設計により「汚れたデータ」を未然に防止
🏗️③ システム構成の管理:業務の流れを“見える形”にする建築士
具体例:
・季節限定メニューごとに販促キャンペーンを実施
・新商品が出るたびに、アンケート、販促効果、売上推移を追いたい
管理者の役割:
- 「キャンペーン」オブジェクトをカスタマイズ
- 商談と連携させ、売上との関連を分析できるように
- フローで「新メニュー登録→キャンペーン作成→通知」などの自動化を設計
🧑🏫④ ユーザーサポートとトレーニング:店長の「困った!」を助ける案内人
具体例:
「ログインできない!」「キャンペーンの入力画面がない!」
──営業部や現場スタッフからのヘルプが絶えません。
管理者の役割:
- トラブルの内容を聞いて、設定や操作のミスを特定・修正
- 誰でも分かる「業務フロー別マニュアル」やFAQを作成
- 必要に応じてトレーニングセッションや定期相談会を開催
🔧⑤ アップデート対応と改善提案:3回の“進化の波”をチャンスに変える
Salesforceは年3回(春・夏・冬)に大規模なアップデートがあります。
新機能が加わったり、非推奨になった機能(例:プロセスビルダー)があります。
管理者の役割:
- サンドボックス環境でアップデートの影響を検証
- リリースノートを読み込み、必要な調整や導入準備
- 組織の業務に合う新機能を検討して提案(例:「動的フォーム」導入など)
上記でご紹介した内容は、Salesforceシステム管理者の役割のほんの一部に過ぎません。実際には、業務部門との調整や、日々進化する機能への対応、セキュリティ管理など、さらに幅広い業務が求められます。
今後の記事では、それぞれの役割についてより詳しく掘り下げてご紹介していく予定ですので、ぜひそちらもご覧ください。
🚀 まとめ:システム管理者は「日常を守る冒険者」
Salesforce管理者の仕事は「地味に見えて超重要」。
日々の細かな設定やトラブル対応から、未来の拡張性を見越した設計まで──
あなたの判断ひとつで、組織全体の“情報の流れ”が変わります。
🌟 ノックスの格言
「情報を司る者は、未来を紡ぐ鍵を握っている」
(銀河歴8219年 ネクタリス・オーヴァ高等魔法評議会 記録より)
(英訳:”Those who govern information hold the key to weaving the future.”)
(原語訳:”Ethra val infaleth, sil’oth ka valran om’therin thal emurel.”)
💡 まおの学びメモ
システム管理者は「ボタン押し係」じゃなくて、組織全体をつなぐ情報の司令塔なんだ!
ユーザーの権限設定、データの整備、業務フローの設計……やることは多いけど、全部「現場を助ける力」につながってる!
わからないことがあっても、ひとつずつ調べて試せば、ちゃんと前に進める。だから、まずは“知ろうとすること”が大事!
では、また次回の 異星人Salesforce講座 でお会いしましょう!👽✨