Salesforceの画面フローでは、ユーザーに入力を促すことができますが、入力ミスや不正な形式のまま次へ進まれてしまうと、後々の処理に影響が出ることもあります。そこで活用したいのが「入力検証」機能です。本記事では、入力欄に特定の形式(電話番号の入力形式など)を指定し、画面フローで正しくない入力に対してリアルタイムでエラーメッセージを表示させる方法を解説します。




🎓Salesforceの画面フローで入力チェックを実装するには?
Salesforceの画面フローでは、ユーザーが直接電話番号などを入力できるように設計する場面がよくあります。
しかし、電話番号の形式がバラバラでは、後続の処理やデータ整備に支障が出てしまいます。
たとえば、次のようなケースです:
- 「03-1234-5678」と「0312345678」が混在していて検索できない
- ケータイと固定電話の形式が入り混じってる
- 桁数が足りない・ハイフンが無い・数字以外が混じっている
そこで重要なのが、入力検証(Validation)の設定です。
画面フローのテキスト項目に正規表現(REGEX)を活用することで、フォーマットが整った電話番号入力を実現できます。
🪜 Step 1:フローの準備と画面要素の作成
- 管理者アカウントでログイン
- [設定] → [プロセスの自動化] →
[フロー]
→ [新規フロー] - フロータイプは「画面フロー」を選択 → [作成]
これでFlow Builderが開きます。
🪜 Step 2:画面要素の追加
- 「+要素を追加」→「画面」を選択
- 表示ラベル:
電話番号の入力
- 左側のコンポーネントから「テキスト」をドラッグし、右側で以下のように設定:
項目 | 設定内容 |
---|---|
表示ラベル | 電話番号 |
API参照名 | phoneNumber |
必須 | ✅ チェックする |
入力を検証 | 下のとおり設定 |
エラーメッセージ | 「電話番号は“03-1234-5678”の形式で入力してください。」 |
検証数式 | REGEX({!phoneNumber}, "^[0-9]{2,4}-[0-9]{2,4}-[0-9]{4}$") |
🪜 Step 3:保存とテスト
- 「保存」→ 表示ラベル:
電話番号入力チェック
- API参照名:
inputPhoneNumber
【デバッグの流れ】
abcd-1234-xxxx
→ ❌ エラー(数字以外)
090-1234-5678
→ ✅ 成功
03-1234-5678
→ ✅ 成功
0312345678
→ ❌ エラー(ハイフンが必要)

📖 このREGEXの解説
^[0-9]{2,4}-[0-9]{2,4}-[0-9]{4}$
部分 | 意味 |
---|---|
^[0-9]{2,4} | 市外局番:2~4桁の数字で始まる |
-[0-9]{2,4} | 市内局番:2~4桁の数字(例:1234) |
-[0-9]{4}$ | 加入者番号:必ず4桁で終わる |
^ / $ | 行の先頭・末尾を示す(完全一致のため) |
固定電話や携帯電話の両方に対応できる柔軟な形式です。
📝 補足:電話番号のREGEX応用例
条件 | REGEX例 |
---|---|
ハイフン無しの数字のみOKにする | ^\d{10,11}$ |
ハイフン付き+国番号対応(+81) | ^\+81-[0-9]{1,4}-[0-9]{1,4}-[0-9]{4}$ |
携帯番号のみ(090/080/070) | `^0(70 |
✅ なぜ入力チェックが大事?
- 後続処理でのエラー防止
- データベース内の一貫性の確保
- ユーザーのミス入力を未然に防止
🌟 ノックスの格言
「入力とは、データという川の源流。流れを乱す石は、最初に取り除くのです」
(銀河歴8230年 ネクタリス・オーヴァ 流域情報整備局研修資料より)
(英語訳:”An error may arise not because the formula is wrong, but because the intention behind it is misunderstood.”)
(原語訳:”Thal’rex ven nual, vestra arin sol therith, ka’elth syrel om’faen orlun’kae.”)
💡 まおの学びメモ
- 入力を検証するには、エラーメッセージと数式を設定するだけでOK!
→ チェックボックスはないので注意!- デバッグモードでの確認が大事!
→ フローの動きやエラー表示の確認は「デバッグ」で事前に確認しておくこと✨
確認を怠るとレイさんが鬼と化す👹
では、また次回の 異星人Salesforce講座 でお会いしましょう!👽✨