Salesforceを使い始めると最初に出てくる言葉のひとつが「組織(Org)」です。でも、「会社のこと?」と混乱しがち。実はこの“組織”とは、Salesforce上に作られる自社専用のバーチャル空間のこと。ユーザー、データ、設定など、業務に必要なすべてがこの組織の中に収められています。


🏢 Salesforceの「組織(Org)」とは?
Salesforceの世界で「組織(Organization/通称:Org)」とは、ある会社やチームが使う専用のSalesforce空間のことを指します。これは、「会社がSalesforceを利用するために割り当てられた仮想環境」のようなものです。
Salesforceを契約すると、まずこの「組織」が発行されます。言いかえれば、“Salesforceの中に作られた自分たちだけの国”です。
🏰 組織の中には何がある?
この「組織(Org)」の中には、業務に必要なあらゆる構成要素がセットで入っています。
- ユーザー(Sales、マーケ、管理者などの利用者アカウント)
- 標準オブジェクトやカスタムオブジェクト(データの箱)
- 実際の業務データ(取引先、商談、問い合わせなど)
- 設定や自動化のルール(画面レイアウト、入力制御、フローなど)
- 権限・ロール・プロファイルなどのアクセス制御
つまり、1つの組織内にその会社の業務プロセスや情報構造が“まるごと”入っている状態です。
🔗 「組織ID」とは?
それぞれの組織には、固有の「組織ID」が自動で割り振られます。これはSalesforce上で一意に識別される番号で、サポートに問い合わせるときや連携設定などで使うことがあります。
- 組織IDは「設定」→「組織情報」で確認できます。
- テスト環境(サンドボックス)にも別のIDが付きます。
🧪 組織の種類:本番とサンドボックス
Salesforceには複数の「組織タイプ」があり、目的に応じて使い分けます。
組織タイプ | 用途 | 特徴 |
---|---|---|
本番組織(Production Org) | 実業務で使用する環境 | 顧客や売上データなど、リアルな情報が入る |
サンドボックス(Sandbox Org) | テスト・開発用環境 | 本番の複製。データつき/なしの種類あり |
開発者組織(Developer Org) | 学習や個人開発用 | Salesforce公式で無料発行。学習者に人気 |
🎯 まとめ
- 「組織(Org)」は、Salesforce上の専用業務空間
- ユーザー、データ、設定などすべてがこの中に収まっている
- 「組織ID」で一意に識別され、必要に応じてサポートに活用
- 本番/テスト環境(サンドボックス)など、目的に応じて使い分ける
Salesforceを学ぶ上で、「この作業はどの組織で行うのか?」という視点はとても重要です。まずは、自分の組織の構造と特徴を把握することから始めましょう。
🌟 ノックスの格言
「組織とは、ただの箱ではない。そこに集まる人と情報と意志が、ひとつの“世界”を形づくるのです」
(銀河歴8221年 ネクタリス・オーヴァ大学 情報魔法学部 卒業講義より)
(英語訳:”An organization is more than just a structure; it is the people, the information, and the collective will within that create an entire ‘world’.”)
(原語訳:”Elantria vos nemath sol atriun; vethari, infaleth, ka silvalun om’rei thal naros ka’dreth ‘spheral’.”)
💡 まおの学びメモ
Salesforceの「組織」は、会社専用のバーチャル空間だった!
ユーザー、データ、設定…ぜんぶこの中にある
組織ID=この世界の“国コード”
本番組織とサンドボックス、ちゃんと区別して使う!
では、また次回の 異星人Salesforce講座 でお会いしましょう!👽✨