Salesforceを使い始めたばかりの方が必ず戸惑うのが、「取引先責任者」という名前。えっ、責任者ってことは偉い人だけ?営業の若手担当は登録しちゃダメ?――そんな誤解を生みやすいこの用語、実は英語の「Contact(コンタクト)」を日本語訳したものなんです。本記事では、“取引先責任者”の正しい意味や役割、登録すべき人物の判断ポイントなどを、マンガと解説でやさしくご紹介します。


🧑🤝🧑 取引先責任者(Contact)とは?
Salesforceにおける「取引先責任者」は、名前に「責任者」とついていますが、「担当者」や「連絡先」といった意味合いが正しく、必ずしも管理職や意思決定者である必要はありません。
📘 意味をちゃんと理解しよう
✔ Contact(コンタクト)の本来の意味
日本語の「取引先責任者」オブジェクトは、英語版Salesforceでは、“Contact”です。“Contact”は「連絡先」「接触者」「関係者」といった意味を持ちます。つまり、地位や役職は関係なく、取引先(Account)と何らかの関係を持っている“人”を指す言葉です。
たとえば以下のような方々が登録対象となります:
- 営業担当者(新人でもOK!)
- 担当マネージャーや役員
- 現場スタッフ
- 経理・人事などのバックオフィス
- 受付担当の方
- 過去に関係があったOB・OGなど
🧩 なぜ“取引先責任者”という日本語訳なのか?
この訳語はSalesforce日本語化の際に選ばれたものですが、意味がやや誤解を招きやすく、初心者のつまずきポイントのひとつとなっています。
✔「ケース(Case)」や「リード(Lead)」はカタカナなのに、なぜここだけ“責任者”?
これにはSalesforce黎明期の「ビジネス寄り翻訳方針」が関係しています。当時はできるだけわかりやすい言葉に置き換えることが重視され、「Contact」=「取引先に責任を持つ人」という発想でこの訳語になったようです。
しかし実際の運用上は、「取引先に関係するすべての人」と解釈した方が自然で、Salesforceの機能もそのように設計されています。
🧭 なぜ“誰でも登録すべき”なのか?
Salesforceの強みは「データの一元管理」です。メール、商談、活動履歴、問い合わせなど、人を軸にした情報の追跡が可能になるからです。
たとえば——
- いつ誰にメールを送ったか?
- どの人物がどの商談に関わっていたか?
- クレームの電話は誰からだったか?
- イベントに招待すべきキーパーソンは誰か?
これらの情報を正しく管理するには、「取引先責任者」オブジェクトに関係者全員を登録しておくことがとても重要になります。
💡 よくある誤解と注意点
誤解 | 正しい理解 |
---|---|
若手担当者は登録しなくていい | 登録すべきです! |
役職が低い人は対象外 | いいえ、関係があれば全員対象です |
名前や部署だけで十分 | できれば電話番号・メールアドレスも |
社外の協力会社は入れちゃダメ? | プロジェクトに関係するなら登録OKです |
🛠️ 具体的な登録のポイント
- 所属取引先(Account)を必ず紐づける
→ データのつながりを作ることで、360度ビューが可能になります。 - メールアドレス・電話番号を正確に
→ コミュニケーションの効率が段違いに変わります。 - 役職や役割も入力する
→ イベント招待、重要通知の宛先選定に役立ちます。 - 必要なら「連絡可能時間」などカスタム項目を作る
→ 営業活動の精度が上がります。


ビジネス的には登録の必要はありませんが、“大切なスタッフ”としての位置づけであれば、その限りではありません。
🌟 ノックスの格言
「組織とは、ただの箱ではない。そこに集まる人と情報と意志が、ひとつの“世界”を形づくるのです」
(銀河歴8221年 ネクタリス・オーヴァ大学 情報魔法学部 卒業講義より)
(英語訳:”An organization is more than just a structure; it is the people, the information, and the collective will within that create an entire ‘world’.”)
(原語訳:”Elantria vos nemath sol atriun; vethari, infaleth, ka silvalun om’rei thal naros ka’dreth ‘spheral’.”)
💡 まおの学びメモ
「取引先責任者」は“えらい人”じゃなくて、“関係ある人”なら誰でもOKだった!
「Contact」ってほんとは“連絡先”って意味だったんだ〜(責任者って言われるとビビる…)
若手営業の中村さんも、カフェ・ル・ソレイユの大事な“接点”。ちゃんと登録しよう
名前に惑わされないで、ちゃんと人を中心にデータをつなげていくのがSalesforceのキモ!
では、また次回の 異星人Salesforce講座 でお会いしましょう!👽✨