本コースは、Salesforceを日常業務で安定的に運用できるシステム管理者を育成することを目的としています。オブジェクト構造、権限設計、レポート作成、自動化などの基礎から実務で使う管理ノウハウまでを、ハンズオンで体系的に習得します。受講後には、現場で求められる「自走できる管理者」としての実践力を身につけることができます。
コース概要
前提スキル
本コースでは、専門的なプログラミング知識や高度なITスキルは必要ありません。
- 一般的なPC操作(コピー&ペースト、ブラウザ操作、ファイルの保存など)ができる方
- インターネットを利用した業務システムに抵抗がない方
- Salesforceの利用経験は不問(はじめてログインする方でも受講可能)
- 社内での情報共有や業務フローに関心があり、改善に取り組みたい方

受講形態 / 開催形式
本コースは、オンライン(Google Meet)にて実施します。受講者はお客様専用のクローズド形式(最大2名まで)で、他社参加者との合同開催はありません。1回あたりの時間は1.5時間(最大2時間)で、講師による解説に加えて、実際に画面操作を行うハンズオンの時間を設けています。手を動かしながら理解を深めることで、学んだ内容をすぐに業務へ応用できる実践的な形式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催形式 | オンライン (Google Meet) |
| 受講形態 | お客様専用のクローズド開催(他社との合同なし) |
| 参加人数 | 最大 2 名まで |
| 所要時間 | 1回あたり 約1.5時間(最大2時間) |
| 進行スタイル | 解説 + 画面操作ハンズオン |
| 必要な環境 | PC、安定したインターネット環境、オンラインミーティングに対応したマイク・スピーカー(またはイヤフォン)、およびブラウザからSalesforceへアクセス可能な環境 |
- ハンズオンにおける操作は、Salesforce Developer Edition で実施します。お客様の本番環境には一切変更・影響を及ぼしません。
- お客様専用のクローズド開催なので以下のメリットがあります。
- 開催頻度や日時は、お客様のご都合にあわせて柔軟に調整できます。
- 進行中でも随時ご質問いただけるため、その場で疑問を解消しながら進められます。
講師
本コースは、Salesforce認定資格を保持し、実際に企業の導入・運用支援を担当してきた弊社講師が担当します。現場でよく発生する課題やつまずきやすいポイントを熟知しており、教科書的な知識だけでなく“現実に使いこなすための視点”を交えて解説します。
カリキュラム
第1回 Salesforceの基本 / Salesforce組織の設定
Salesforceの基本概念と画面構成を理解し、学習用のDeveloper Edition環境を準備します。組織設定やライセンス情報の確認を通じて、管理者としての基礎操作に慣れます。
学習内容
- Salesforce Developer Edition の取得とログイン
- CRM / SFA / MA の基本概念
- 主要画面構成(アプリケーションランチャー / リストビューなど)
- 設定メニューの操作(ホーム / オブジェクトマネージャー)
ハンズオン
1️⃣ Salesforce Developer Edition の作成とログイン
2️⃣ 画面レイアウトの基本操作(アプリ・タブ・オブジェクトの確認)
3️⃣ 組織情報の表示名・地域設定(会計年度)の確認・変更
4️⃣ ライセンス数とユーザー一覧の参照
5️⃣ 設定メニューの検索と主要設定ページへのアクセス操作
第2回 ユーザー管理とアクセス権限設計
ユーザーアカウント、プロファイル、権限セット、ロール階層、共有ルールなど、Salesforceにおけるデータアクセス制御の仕組みを体系的に学習します。実際の組織構造を例に、現場に即した権限設計方法を身につけます。
学習内容
- ユーザーアカウントの基本情報と作成・編集
- プロファイルによるオブジェクト・項目権限の管理
- 権限セットによる追加権限の付与と注意点
- ロール階層によるレコード可視性の制御
- 共有ルール・公開グループ・手動共有の使い分け
ハンズオン
1️⃣ 標準プロファイルをコピーして「営業ユーザー用カスタムプロファイル」を作成
2️⃣ 権限設定(取引先・取引先責任者の「作成・削除」の制御 / ケース管理権限など)
3️⃣ ロール階層を現実の組織構造に沿って作成
4️⃣ 新規ユーザーを作成し、プロファイル・ロールを割り当て
5️⃣ レコード共有シナリオに基づく共有ルール、公開グループ、手動共有の設定
第3回 取引先・取引先責任者の管理 / 標準オブジェクトのカスタマイズ
Salesforceにおける顧客(取引先)と担当者(取引先責任者)の関係を理解し、データ管理の基本操作を習得します。また、標準オブジェクトに対するカスタマイズ(項目追加、ページレイアウト、レコードタイプ、リストビュー)を通じて、現場運用に最適化したデータ構造を設計する力を身につけます。
学習内容
- 取引先・取引先責任者の関係と管理の流れ
- 標準オブジェクトの特徴とビジネス活用上のポイント
- カスタム項目の作成(選択リストなど)
- ページレイアウトの調整(項目配置 / セクション追加 / 非表示制御)
- レコードタイプによる異なる入力プロセスの運用
- リストビューの設計と共有設定
ハンズオン
1️⃣ 取引先責任者に「複数取引先」を関連付けられるよう設定し、関連レコードを登録する
2️⃣ 取引先に「顧客」用・「パートナー」用のレコードタイプを作成
3️⃣「取引先種別 / 顧客ランク / パートナー種別」のカスタム選択リスト項目を作成
4️⃣ 顧客用ページレイアウト / パートナー用ページレイアウトを作成し、項目表示を分岐
5️⃣「顧客のみ」「パートナーのみ」のリストビューを作成し、対象レコードを更新する
第4回 カスタムオブジェクトの作成 / 業務アプリケーションの構築①
業務に合わせたカスタムオブジェクトを設計し、項目や関連関係を設定することで、自社運用に適したアプリケーション基盤を構築します。標準オブジェクトと連携し、必要な情報を一元管理できる状態を目指します。
学習内容
- カスタムオブジェクトの作成と命名ルール
- カスタム項目の作成(テキスト / 日付 / 選択リスト など)
- 参照関係と主従関係によるレコード関連付け
- タブの作成とアプリへの追加
- 関連リストによるデータ連携の確認
ハンズオン
1️⃣「案件管理」など任意のカスタムオブジェクトを新規作成
2️⃣ カスタム項目を複数作成し、入力制御・表示形式を設定
3️⃣「取引先」と新オブジェクトを参照関係で関連付け
4️⃣ カスタムオブジェクト用のタブを作成し、アプリに追加
5️⃣ 関連リストを確認し、レコードを登録してデータ連携を検証
第5回 業務アプリケーションの構築② / Chatter / 活動 (ToDo)
カスタムアプリケーションの完成度を高めるため、アプリケーションマネージャーや Lightning レコードページを使用したページ構成を学びます。また、Chatter による社内コミュニケーションや、ToDo(タスク/イベント)による活動管理の基礎を習得し、現場利用に直結する運用スキルを身につけます。
学習内容
- Lightningアプリケーションとナビゲーション項目構成
- アプリケーションマネージャーによるアプリの作成・公開
- Lightning App Builder によるレコードページの調整
- Chatterによるコミュニケーションとグループ運営
- ToDo(タスク/イベント)の管理とレコードページへの表示
ハンズオン
1️⃣ Lightning アプリケーション「求人」 を作成し、ナビゲーション項目・利用可能プロファイルを設定する
2️⃣ 非公開 Chatter グループ「採用管理」 を作成し、メンバー追加とグループ管理者を設定する
3️⃣ 応募者オブジェクトで 「活動の追跡」を有効化 し、ページレイアウトに「活動予定」「活動履歴」を追加
4️⃣ 応募者レコードページに 「活動(ToDo)」コンポーネント を配置し、モバイル/Lightningアクションを整備
5️⃣ タスクとイベントの表示・リマインダー設定、カレンダービューでのスケジュール確認方法を実践
第6回 データインポートウイザード / レポート①(基礎)
データインポートウィザードを使ったデータ登録・更新の流れを理解します。取り込んだデータを使い、表形式レポートの作成から基本的な集計・可視化までを学びます。
現場の運用で必ず扱う「データ投入」と「見える化」の基礎を固めます。
学習内容
- データインポートウィザードによるデータ取り込みの手順
- CSV前準備(データクレンジング/項目名とフィールド対応付け)
- 外部IDを利用した親子関係データの紐づけ
- レポートタイプの概念と標準 / カスタムレポートタイプ
- 表形式レポートの作成・列操作・フィルタ条件・保存と実行
ハンズオン
1️⃣ 求人オブジェクトに「求人コード」項目を追加(外部ID・ユニーク制約あり)
2️⃣ 求人データをデータインポートウィザードで取り込み(CSVの項目名をマッピング)
3️⃣ 応募者データを求人コードで紐づけて取り込み(親子関係の外部ID参照)
4️⃣ 求人・応募者のカスタムレポートタイプの作成
5️⃣「今年の求人」レポートを作成し、表示項目・フィルタ・並び替えを設定
第7回 レポート② / ダッシュボード
集計・クロスフィルター・条件付き書式・数式列など、分析に役立つレポートの応用機能を習得し、可視化のためのダッシュボードを構築します。レポートを「見る」から「使う」へと発展させ、現場判断に直結する分析スキルを強化します。
学習内容
- フィルター(標準フィルター/詳細フィルター/日付フィルター)
- クロス条件(クロスフィルター)とサブフィルターの設定
- 条件付き書式による数値の強調表示
- 数式列(行レベルの数式)による分析項目の作成
- 結合レポートによる複数データセットの比較
- ダッシュボードのウィジェット構成と視覚的設計
ハンズオン
1️⃣「今年の求人応募状況レポート」をサマリーレポートとして作成
2️⃣ 応募締切日を「月」でグループ化し、応募者数を集計
3️⃣ 条件付き書式で「応募数が少ない/多い」月を色分け
4️⃣ 折れ線グラフを追加して推移を可視化
5️⃣ 結合レポートで「今年 vs 前年」の応募者数を比較
6️⃣ ダッシュボードに「応募推移グラフ」「応募総数」「今月の新規求人数」などを配置して共有
第8回 フロー①(自動化の基礎)
Salesforceの業務自動化機能「フロー」の基本概念と種類を学び、画面フローを用いたレコードの作成・更新・関連レコードの登録を実践します。業務効率化に直結する自動処理を、自社の業務に合わせて設計・実装できる力を身につけます。
学習内容
- フローの概要と活用のメリット
- フローの種類
- フロービルダーの使い方(キャンバス/ツールボックス/詳細設定)
- 画面フローの構成(要素/コンポーネント/変数の仕組み)
- レコード作成・更新の基本実装
- 親レコードに紐付く 子レコード作成フロー
ハンズオン
1️⃣「画面」要素で入力フォームを作成し、取引先レコードを新規登録するフローを構築
2️⃣ recordId を受け取って既存レコードを更新するフローを作成
3️⃣ 数式リソースを使用して、入力値の加工や表示形式を調整
4️⃣ 親レコードに関連付けた子レコードを作成する処理を実装
5️⃣ フローのデバッグ機能を用いて動作確認と値の流れを検証
6️⃣ 完成したフローをクイックアクションとしてページレイアウトに配置し、画面から実行可能にする
第9回 フロー②(実務に効く自動化)
画面フローに高度な要素を追加し、業務に即した自動化処理を組み立てる回です。
条件分岐・動的な画面表示・通知の自動化・エラー処理・再利用可能なサブフロー・更新契機で動くレコードトリガーなど、実務で役立つフロー設計を体系的に習得します。
学習内容
- 画面要素の条件付き表示と UI/UX の改善
- 条件に応じたメール送信・Chatter 自動投稿
- 決定(分岐)要素による処理分岐
- エラー発生時の障害パス / 通知処理
- 共通処理を再利用できるサブフロー設計
- レコードトリガーフローによる自動処理
ハンズオン
1️⃣ 応募者登録フローに「推薦あり」チェックと、推薦者情報入力フィールドを追加
2️⃣「推薦あり」が選択された場合のみ追加入力欄を表示(条件付き表示)
3️⃣ 推薦者へ通知メールを自動送信する要素を追加
4️⃣ フロー内で決定(Decision)要素を用いて処理分岐
5️⃣ 完成したフローの動作確認とデバッグでの値確認
6️⃣ レコードトリガーフローを作成し、面接結果に応じて親レコード「応募者」の状態を自動更新
第10回 運用がラクになる Salesforce 活用TIPS
日々の運用で発生しがちな問い合わせ対応、入力負担、管理コストを軽減するための設定ノウハウをまとめて習得します。Dynamic Forms や Lightning Page 最適化など、最近追加された便利な新機能も取り入れ、現場が自然と使いやすい Salesforce 環境を作れるようになります。
学習内容
- Dynamic Forms(動的フォーム)による「必要な人に、必要な項目だけ」表示
- 関連リストのコンパクト化と、 Lightning レコードページの再設計
- リストビューの高度活用(ピン留め / 共有 / インライン編集)
- クイックアクションで「画面遷移しない」操作導線を作る
- ヘルプテキスト / 説明文 / プレースホルダーで「迷わない入力画面」づくり
- 設定変更履歴・権限整理のコツと、運用ドキュメント簡易テンプレ
ハンズオン
1️⃣ 取引先レコードページを Dynamic Forms に変換し、項目をユーザーに応じて出し分け
2️⃣「営業ユーザー向け」「管理者向け」の 条件付き表示ルール を設定
3️⃣ クイックアクション で「担当者更新」や「次アクション登録」を1クリック化
4️⃣ リストビュー のフィルタ・共有・インライン編集を整え、日常操作を短縮
5️⃣ 画面上に 説明テキスト/入力ガイド を配置し、入力ミスと問い合わせを削減
6️⃣ 運用管理チェックリスト ひな形を配布し、自社用の運用ルールを定義
本資料に記載されているカリキュラムは、2025年12月現在の内容に基づいています。
Salesforceの機能追加や運用トレンドに合わせ、講座内容を継続的に最適化しているため、受講時には内容や進行が一部変更となる場合がございます。最新情報は受講前にご案内いたしますので、あらかじめご了承ください。
サポート
本コースで習得いただいた内容を確実に運用へ反映いただくため、受講後3カ月間のフォローアップサポートを提供します。復習時の不明点や設定方法の再確認、運用上の検討事項について、slackまたはオンラインでご相談いただけます。
なお、本サポートは本コース内で取り扱った内容・範囲に限ります。 新規要件の追加開発や本番運用での個別トラブル対応などは対象外となりますので、あらかじめご了承ください。講座内容を軸に、組織内での定着をしっかりと支援いたします。
料金
20万円(税別)
お申込み方法
受講に関するご質問・日程調整・お見積りのご依頼は、弊社営業担当、またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。ヒアリングのうえ、最適な開催スケジュールや進行形式をご提案いたします。受講検討段階のご相談のみでも歓迎しております。
